ホルモンバランスの乱れ

  • 若年者に起こる、ホルモン分泌が不安定な事による不調

もあれば、

  • 閉経前後の女性に起こる、ホルモンバランスの乱れによる不調(更年期障害)

もあり、それはどちらもつらい症状です。

 

若年者のホルモン分泌の不安定さによる不調

ここでいう「若年者」は、初めての生理が来てから、生理が安定するまでの時期の女性のことを指します。

この世代は、エストロゲンをつくる卵巣の働きが未熟なため、生理の周期や期間が不安定な時期です。子宮も未発達なことから生理痛も起きやすい年頃です。

主な症状

  • 生理周期が安定しない。
  • 生理が来ない。
  • 腹痛、腰痛がひどい。
  • ニキビなどの肌荒れがひどい

治療

療法名 説明
排卵誘発剤
  • 近い将来妊娠を希望されている方で、排卵していないことが分かった方
    排卵していないことで、なかなか妊娠できない場合、排卵を起こす治療を行います。
漢方薬による治療 症状改善のため(比較的症状が軽い方、ホルモン治療を望まない方)
ピルによる治療 症状改善のため(すぐに妊娠は望まない方、月経不順・月経痛に悩んでいる方)
カウンセリング、安定剤等 精神神経症状が主たる症状の方

漢方治療について

下記はあくまで目安です。診察の上に、処方いたします。

月経痛や月経困難症に使用される漢方薬

出典:(株)ツムラHP(https://www.tsumura.co.jp/kampo/nayami/gekkeikonnan01.html)より

 

生理痛や生理不順の受診の流れや費用については、月経異常のページをご確認ください。

お肌の悩みの受診の流れや費用については、皮膚科のページをご覧ください

 

更年期障害とは

閉経前後(50代前後)に発症する、原因不明の体調不良のことです。

閉経(1年以上月経が来ない状態が続いたもの)の前後5年(計10年間)を「更年期」といい、閉経は、個人差もありますが、早い人で40歳台前半、遅い人でも50歳台後半に迎えます。

更年期に現れる、病気を伴わない症状を「更年期症状」とよびその症状が日常生活に支障をきたす状態を「更年期障害」といいます。

更年期は、女性ホルモン(特にエストロゲン)の低下によるホルモンバランスの乱れに加え、加齢による体力の低下、家庭や職場での人間関係など社会的ストレスが発生しやすい時期です。特定の何かが原因というよりも、それらが、複合的に関与することで、更年期障害を発症すると考えられています。

主な症状

  • 疲れやすい
  • 肩こり、頭痛、眼精疲労がある
  • のぼせ、ほてり
  • 不眠、関節痛
  • 鬱症状

治療

療法名 説明
ホルモン補充療法(HRT)

  • 注射
  • 貼付剤
  • ジェル剤
  • 経口剤
減少したエストロゲン(卵胞ホルモン)を補充する療法です。
漢方薬による治療 からだ全体のバランスを整え、心とからだを健康にすることを目的とした治療法です。
カウンセリング、

抗うつ剤・安定剤等

精神神経症状が主たる症状の場合、症状を軽減させるための治療法です。

HRT(ホルモン補充療法)について

HRTとは、閉経前後に体内で不足してきた、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)という2種類の女性ホルモンを補充する療法です。

HRT(ホルモン補充療法)で期待される効果
  • のぼせ、ほてり、多汗、寝汗、睡眠障害、関節痛などを和らげる
  • 萎縮性膣炎や性交痛を和らげる
  • 骨粗しょう症や動脈硬化の予防
  • 抑うつ気分、抑うつ症状を改善する など
HRT(ホルモン補充療法)の種類

1.エストロゲン・黄体ホルモン併用(子宮のある方、子宮内膜増殖症の防止)

A.間欠法

21日~25日服用 3日~7日休薬(出血が起こります)

卵胞ホルモンを21日間のみます。黄体ホルモンは、卵胞ホルモンを飲み始めから10日経った頃から飲み始めます。その後1週間程度くすりを飲まない期間(休薬)をおいて、再び薬を飲み始めます。

B.持続法

卵胞ホルモンは毎日休まずに飲み続け、黄体ホルモンのみ毎月1日から10日(~14日)間飲みます。

C.持続的併用投与法

卵胞ホルモンと黄体ホルモンの両方を毎日飲み続けます。

名称 対象 備考
間欠法 主に、閉経前後の女性 月経のような出血が起こります。
持続方 主に、閉経前後の更年期症状の強い女性 月経のような出血が起こることもないこともあります。
持続的併用投与法 主に、閉経後数年たった女性 3~6ヶ月間は、出血があることがありますが、やがてなくなります。

 

2.エストロゲン単独療法(短期治療の方、子宮を摘出された方、乳がん発症リスクの軽減)

持続的投与法

卵胞ホルモンのみを毎日飲み続けます。

間欠的投与法

21日~25日服用 3日~7日休薬


HRT(ホルモン補充療法)が向かない方

乳がん、子宮がん、血栓症の治療薬を処方されている人、脳卒中や心筋梗塞を起こしたことのある人、妊娠が疑われる人にはHRTを行えません。

子宮筋腫、高血圧、肝機能障害がある方は、投与方法や投与量を調整しながら行うことができます。

該当する方は必ず申告ください。(診察時にお聞きします)

薬の種類(卵胞ホルモンのみ)
投与経路 薬剤名
経口 ジュリナ錠
経口 プレマリン錠
貼り(パッチ) エストラーナ
塗り(ジェル) ディビゲル
塗り(ジェル) ルエストロジェル
薬の種類(黄体ホルモンのみ)
投与経路 薬剤名
経口 プロゲストン、ヒスロン、プロベラ
経口 デュファストン
薬の種類(卵胞ホルモン、黄体ホルモン合剤)
投与経路 薬剤名
経口 ウェールナラ錠
貼り(パッチ) メノエイドコンビパッチ

 

他の薬やサプリメントとの併用について

漢方薬、精神科薬、風邪薬、頭痛薬、抗アレルギー剤、降圧剤、便秘薬など一般的な薬との併用は可能です。

 

漢方治療について

診察の上に、処方いたします。

更年期症状(女性)に用いられる漢方薬

出典:(株)ツムラHP(https://www.tsumura.co.jp/kampo/nayami/kounenkishougai01.html)より

 

 

「日常生活に支障をきたす状態」というのは、人により感じ方が様々です。

ご自身にとってつらい症状であれば、迷わずに、婦人科に相談ください。

受診の流れや費用については下記ページをご確認ください。

更年期障害