かゆみや痛みがある。おりものが変

デリケート部分のかゆみや痛みがあるからと言って、全てが性感染症とは限りません。

当院では泌尿器科、皮膚科もあるため、膀胱炎や皮膚炎などの可能性も含めて診察いたします。

膀胱炎とは

「膀胱」とは、尿を溜めるところです。尿道口から大腸菌などの腸内細菌や おりもの の細菌などが、膀胱に浸入して、炎症を起こすのが「膀胱炎」です。

 

性感染症とは

性感染症(STD)は、性行為などによって感染する病気のことで、クラミジア、淋菌、性器ヘルペス、尖圭コンジローマ、梅毒、肝炎、HIVなどがあります。

主な性感染症について

淋病

感染してから症状が出るまで  2~7日程度で発症
治療期間  3日~14日間
主な症状(男性)  男性は排尿の際に痛みが走り、濃い黄色の膿が出ます。
主な症状(女性)  おりものが多くなるものの、通常は痛みを感じることがありません。
感染に気づきにくいため、注意が必要です。
治療法 抗生物質の内服又は注射
補足  同時にクラミジアに感染することも多いためクラミジアの検査も推奨しています。

 

性器クラミジア

感染してから症状が出るまで  1~3週間程度で発症
治療期間  1日~2週間程度
主な症状(男性)  男性は尿道がかゆい、むずむずします。
主な症状(女性)  おりものが増え、軽い腹痛が生じることがありますが、
感染に気づきにくいため、注意が必要です。
治療法  抗生物質の内服

 

咽喉クラミジア

感染してから症状が出るまで  1~3週間程度で発症
治療期間  3日~2週間程度
主な症状(男女共通)  咽頭炎などの風邪症状と同じように、喉の違和感、痛み、微熱、頭痛などの症状がみられることあります。

感染に気づきにくいため、注意が必要です。

治療法  抗生物質の内服

 

梅毒

感染してから症状が出るまで  3週間~3ヶ月程度で発症
治療期間  1~2ヶ月程度
症状について  1期~4期まで症状に変化があります。

※第3期、第4期になる前に血液検査などで発見されることがほとんどです

男女で症状に大きな違いはありません。

第1期(感染3週間) 性器等に痛みをともなわない硬いしこりができます。
第2期(感染3ヵ月) リンパ節が腫れ「関節痛」「微熱」や「バラ疹(梅毒疹)」と言われる小さな斑点が多数出てきます。
第3期(感染3年後) 皮下組織の深部が破壊され硬いシコリ(結節性梅毒)によるゴムのような腫れ(ゴム腫)を発症します。
第4期(感染10年~15年) 「神経障害」や「血管炎」で、認知症や麻痺、動脈瘤が生じます。
治療法 抗生物質の内服、注射

 

性器ヘルペス

感染してから症状が出るまで  2日~1週間程度で発症
治療期間  5日~3ヶ月(何度でも再発の可能性あり)
主な症状(男女共通) 性器に小さな水疱が多数でき、痛みと かゆみ が続きます。

稀に肛門、太ももにみられることもあります。

治療法  抗ウイルス剤の内服

 

ヒト・パピローマ・ウイルス(HPV)

感染してから症状が出るまで 数ヶ月~数年程度で発症
症状・概要  免疫力によって自然治癒することがほとんどですが、

残ってしまった場合、「尖圭コンジローマ」や「子宮頸癌」の原因となります。

治療法  HPV予防ワクチン
尖圭コンジローマ
感染してから症状が出るまで  1ヶ月~1年程度で発症
治療期間  治療法により異なる
主な症状(男性) 性器にざらざらしたイボのようなものが複数できます。

通常は直径1~2ミリ前後の大きさですが、まれに、直径1~2センチ近くになることもあります。

かゆみを伴うこともありますが、感染に気づきにくいため、注意が必要です。

主な症状(女性) 性器や肛門のまわりにイボができます。

性器にかゆみや痛みを感じることもありますが、感染に気づきにくいため、注意が必要です。

治療法 電気メスなどによる焼却や、抗ウイルス剤の塗布などによって治療します。
補足 ヒト・パピローマ・ウイルス(6型、11型)に感染して発症します。

 

トリコモナス

感染してから症状が出るまで 1~3週間程度
治療期間  10日~2週間
主な症状(男性)  排尿時に軽い痛みをともないますが、感染に気づきにくいため、注意が必要です。
主な症状(女性) 外陰部のかゆみや、膣内が熱いと感じるような強い痛みが有ったり、おりものが増えたりします。
治療法  膣錠や内服薬によって治療します。
補足 トリコモナス原虫の感染によって発症します。

下着、タオル、トイレ、浴槽で感染することがあります。

 

カンジダ

感染してから症状が出るまで 常在真菌が増えすぎた場合に発症します。
治療期間  最低1週間
主な症状(女性) 外陰部が赤く腫れ、かゆみ、白っぽいおりもの が増えるなどの症状が出ます。
治療法 内服薬、膣錠、軟膏による治療を行います。
補足 体内にも存在するカンジダという真菌によって発症します。

ストレスなどの体調の変化によって自然発症することがある病気です。

女性の方が発症する確率が高い。

 

B型肝炎

感染してから症状が出るまで  1~6ヶ月程度(ウイルス陽性の血液接触によって感染します。)
治療期間  2~3ヶ月程度
主な症状(男女共通)  風邪のような症状、尿の色が濃くなるなどの症状があります。

その後、症状は数週間で自然に治まりますが、全身に黄疸が出るようであれば入院が必要です。

治療法  予防ワクチン、インターフェロン
補足 B型肝炎ウイルスの感染によって発症します。

ワクチンによって予防できる感染症です。

 

HTLV-1

感染してから症状が出るまで 数十年(ウイルス陽性の血液、母乳により感染します)
治療期間  ー
主な症状(男女共通) HTLV-1は感染しても、多くの場合、健康保菌者(キャリアー)になるだけで、発病することはありません。しかし、一部の方は40歳以降に発病し、白血病化します。
治療法 化学療法
補足 成人T細胞白血病の原因となるウイルスです。性行為による感染や母乳を介しての感染が多く見られます。

 

AIDS

感染してから症状が出るまで 3ヶ月~数年程度(ウイルス陽性の血液により感染します)
治療期間  ー
主な症状(男女共通) HIVに感染してもAIDSが発症するまでは、特に症状がないため、感染に気づかないことがあります。

一度発症すると、風邪やインフルエンザのような症状が現れ、一度落ち着いた後、数年~数十年で死に至ることもあります。

治療法 化学療法などで治療します。治療法は確立されていませんが、エイズ発症前にHIV感染を発見できれば、ほぼ確実にエイズ発症を予防できることが多くなっています。早期発見が大切です。
補足 ヒト免疫不全ウイルス(HIV)が免疫細胞を破壊し、免疫不全を起こす病気です。

 

雑菌性尿道炎

感染してから症状が出るまで  1日~10日程度で発症
治療期間  1週間~2週間
主な症状(男性)  排尿時に痛みをともないます。
主な症状(女性) 自覚症状が出ることはほとんどありません。

感染に気づきにくいため、注意が必要です。

治療法 抗生物質の内服

 

感染経路

性感染症は、垂直感染、水平感染(ピンポン感染)の2つの経路で感染します。

垂直感染

母親の胎盤から感染したり、生まれる際の産道で感染することを垂直感染と言います。そのため、妊娠を希望されている方が受けるブライダルチェックや、妊婦さんの検診では性感染症の検査を受ける必要があります。

水平(ピンポン)感染

パートナーが性感染症にかかっていた場合、性行為によってパートナーから病気をうつされてしまう可能性があります。逆に、ご自身が性感染症にかかった場合は、大切なパートナーに病気をうつしてしまう可能性もあります。つまり、パートナーと二人で同時に治療しなければ、互いに再感染してしまうこともあり得るということです。

症状がでにくく、性病にかかっていることに気づかないケースもあります。

性病によっては、発見が遅れると死に至るようなものもありますが、早めの治療で防ぐこともできます。

パートナーの性病が発覚したなど、不安や心配がある方は、できるだけ早めに婦人科、泌尿器科を受診し、検査・治療を開始してください。

 

受診の流れと費用については、下記ページをご確認ください。

性感染症(STD) | 泌尿器科

※どちらで受診いただいても、貴方の検査結果や症状により、適した治療を致しますのでご安心ください。